若い子にはわからないでしょうが、1990年代後半から「裏原ブーム」ってのがあったんですよ。
大体上の図ら辺です。
当時田舎のおこちゃまだった私は、雑誌やテレビでこの裏原の情報を見る度に心踊らせたものです。
実際、雑誌なんか見て通販を頼んだりしてました。電話した時に欲しい商品を店員さんに伝え『在庫確認』の時はドキドキハラハラしたものです。
今はネット社会なので在庫なんてすぐわかりますもんね^^;
今じゃ考えられないくらい高額で、1着原価いくらだよってぐらいしょぼいペラペラナイロンパーカーが7万とかの洋服がガンガン売れてました。(買ったんですけどね(笑))
それでも、洋服が大好きだったんで毎週原宿に行ってあれやこれや店舗めぐりが楽しくて、色々洋服を買ってました(・∀・)
今ブランドがどうなってるか調べてみた。
というわけで、かつて隆盛を極めたブランドさん達はどうなっているのでしょうか?
一部原宿系ではなく、恵比寿系も混ざっておりますがそこはご愛嬌でお願い致します。
(アルファベット順)
A BATHING APE / ア ベイシングエイプ
裏原一番の出世頭でした、NIGOさんのブランド。
一時代を気づきオシャレの代名詞となったブランドですね。キムタクさんもよく着用してました。2006年代は年商なんと75億だったそうです。
その後2011年、負債43億を抱えて、香港のI.Tというアパレル会社に買収されました。
そして2016年以降様々企業・ブランドとのコラボ攻勢で日本よりも、中国等のアジア各国で高い人気をほこっています。お店の行くとアジアからのお客さんが多い印象です。
私の思い出は、「仕立屋番長」という、「おちまさと」さんの番組で自宅を撮影していたのですが、恐ろしい程ゴージャスな自宅に当時憧れを抱いておりました。
A BATHING APE® 20th History Movie
from A BATHING APE® OFFICIAL on Vimeo.
APE 20周年動画
最近だと、「2016/4/10 行列の出来る法律相談所」出演されておりました。
変わらずゴージャスな自宅です。
(2021年1月11日追記)当時のNIGO氏を追った番組です。今見てもすごい!
AFFA / エーエフエフエー
このM-1プレミアついてめちゃくちゃ高かったんです。当時。
特にほしいと思わなかったんですけど。。。
まぁそれは良いとして、AFFAは高橋盾さん(アンダーカバー)と藤原ヒロシさん(EC)がコラボレーションして創っていたブランド。
2005年で一度お休み、2011年に名前を「ASSEMBLE」として現在も続いているようです。
BOUNTY HUNTER / バウンティハンター
オーナーはヒカルさん DJとかやったりしてます。
印象的なサングラスが特徴の人ですね。
現在も同じ場所に店舗を構えており、たまーに通るとお店の前の喫煙スペースでタバコ吸っている姿を見かけます。
BOOTLEGBOOTH / ブートレグブース
2015年に行ってみたのですが、前あった裏原のお店は既に閉店しておりました。
ここのお店の女性店員さんがめちゃくちゃかわいかったことを覚えております。
で、今は店舗は構えてないものの、通販や別のお店でブランドをおいて展開しているようです。
あの可愛い女性店員どこいったかなぁ〜♪~(´ε` )
DEVILOCK / デビロック
デザイナーは、上原さくらさんと結婚した、遠藤 憲昭さん。(のちに離婚)
私も好きなブランドでした。当時田舎に唯一あるブランドでして、この洋服を買いによく遠出してお店にいったものです。
今そのお店あるかな♪~(´ε` )
デビロックは当時としては活気的な「デビロックナイト」など様々イベントを打っており格闘家等がよく身に着けておりました。
そんな一時代を気づいたデビロックですが、2011年11月11日に解散致しました。
その後、遠藤さんはカナダに移住し現在「VOLE」というショップをオープンしております。
(2019追記)2019年1月に再始動決定!ZOZOTOWNにて販売されています。
DOARAT / ドゥアラット
1994年設立、元々は「エマニエル」というブランドでした。
その後98年に現在のブランド名「ドゥアラット」に変更したこのブランド。まだまだ、現役です。
全国に直営店が、22店もありました。ゴイスーですね♪~(´ε` )(2014.2現在)
創業デザイナーは渡辺俊美さん、奥さんはタレント?の「ちはる」さんです。
現在は、徳永憲二さんという方が引き継いでいるそうです。
2016年までweb展開をしておりましたが、しれっと閉鎖されておりました。直営店もかなりすくなっているようです。
FINESSE / フィネス
1995年藤原ヒロシ氏が立ち上げたブランド。
後に、「モアアバウトレス(MORE ABOUT LESS)」とうブランドに受け継がれて、ブランド自体は無くなっているもようです。
GARNI / ガルニ
裏原ブランドといっていいのか迷いましたが、好きだったので入れてしまいました:(;゙゚'ω゚'):
当時代官山にあったのですが、いつの間にか恵比寿に移転しておりました。
全国主要都市に3店舗展開しており、今度大阪店もできるようで順調そのもののようです。
ブランドポリシーで、基本的に通販はしていないようです。
全然関係ないですが、当時の彼女とクリスマスに交換する指輪を買いに行った思い出の場所です。
GOODENOUGH / グッドイナフ
裏原ブームの火付け役といっていいでしょう。
当初ブランドのデザイナーは不明でしたが、近年「藤原ヒロシ」さんがデザインしてることが明かされますた。
ブランド名を明かさなかった理由としては自叙伝の「丘の上のパンク」でこう語っています。
僕がやっているというと、服本来を見てもらえずに、買ってくれる人たちは買ってくれるし、嫌っている人たちには無視されそうだから、それをなくしたくて名前を出さなかったんです。
一時期ぱったりとみなくなったんですが、最近UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)で見かけることが有り懐かしい気持ちになり、このブログを書くきっけとなりました。(・∀・)
スタジャンがとにかく高かった思い出があります。
HECTIC / ヘクティク
デザイナーはプロスケーター江川芳文さん、古着屋ビンテージ・キングのバイヤー真柄尚武さんでした。人気はあったんですけど、特に好きなブランドではなかったのであんまり思い入れがありません。
2008年に大手アパレルのワールドに事業を譲渡されたそうです。
ワールドに譲渡って意外ですね。。。
Let it Ride / レットイットライド
デザイナーは佐渡村健さんでした。
裏原にショップ「ELT」をオープンし、Let it Rideを展開し他にもGOODENOUGHを取り扱っておりました。裏原セレクトショップとして有名店でした。
一時は制作していなかったものの、2006年より再開全国でちらほらと販売をしているらしいです。
MACKDADDY / マックダディ
歴史の長いブランドですね。
デザイナーは日下部司さんです。こちらは全国に店舗があり人気があるようです。
情報がさっぱりめですいません:(;゙゚'ω゚'):
(2019年11月15日追記)残念ながら、2019年10月31日 負債総額は約4億円で自己破産しました。
NEIGHBORHOOD / ネイバーフッド
古くから裏原にある人気ブランドでデザイナーは滝沢伸介さんです。奥さんはVERYのモデル滝沢眞規子さんです。
なんと滝沢眞規子さんは読者モデルとしてVERYに登場し31歳でモデルデビューしたそうです。
奥さんの話になっちゃいましたが、NEIGHBORHOODは昔からの人気ブランドってだけあって、(/ω・\)チラッと滝沢さんの自宅写真みたらすごかったです。
もちろん今現在も人気ブランドの一つです。
NEXUS7 / ネクサス7
私が知ってるのは洋服のブランドなんですけど、今はNexus7=Googleの端末となってしまったようです。
ディズニーテイストのTshirtが欲しくて欲しくてたまりませんでした。
今も尚、セレクトショップで展開しているようですよー。
REVOLVER / リボルバー
デザイナーのモデルのKIRIさんと、今は俳優として活躍しているARATAさんのブランドです。
こちらは、2008年に倒産し、現在はKIRIさんが一人でREVOLVERをデザインしているようです。
UNDERCOVER / アンダーカバー
1994年に一之瀬弘法氏と高橋盾氏によって設立され、高橋盾氏がデザインしているこのブランド。
1995年に名店「NOWHERE LTD」をオープンさせ、初期の裏原を牽引したスーパーブランドになりました。
その後は、裏原ブランドが衰退しても人気は衰えず、設立25年目の2015年には記念の展覧会を行うなど今も現役バリバリです。
当時の情報源だったオシャレ雑誌
裏原全盛の自体はまだ出版業界も勢いがあり、様々なメンズファッション誌が発売されていました。どの雑誌も推しブランドがあり個性があったのですが、調べてみると推しというよりも人気ブランドはある程度付き合いのある雑誌に洋服を提供する為、争奪戦になってしまうこともあり、結果雑誌の推しブランドになったように見えただけのようです。
ちなみにファッションスナップ特集は、人気ブランドが載せられない場合に考え出された苦肉の策だったようですw
『asayan』:ぶんか社
→のちに『ASAYAN』(アサヤン)
毎号一番楽しみにしていた雑誌、ストリートスナップ少なめ。裏原だけでなくドメスティックブランドも多数掲載されてた印象。(2004年に休刊)
『BOON』(ブーン):祥伝社
→古着・ストリートスナップがメインだった印象。(ストリートスナップが多めになったのは、洋服が借りられず新作が掲載できないので当初は苦肉の策だったとか。)
※2004年に休刊されましたが、2014/10にムック本として復刊『Boon 2014 秋冬号』が発売されました。
『FINEBOYS』(ファインボーイズ):日之出出版
→現在も健在!当時からキレイ目なブランドを紹介していた。
『smart』(スマート):宝島社
→現在のSmartとは違う印象。当時は裏原アイテムも多数紹介されていたが、現在キレイ目なブランドが紹介されており、なにより付録が豪華。(雑誌全体そうだね。)
『samurai Magazine』(サムライマガジン):インフォレスト
→完全な裏原ではなく、恵比寿系が多く載ってる印象。ゴリゴリB系っていうよりは、オシャレB系って感じ。(2014年休刊)
『COOL TRANS』(クールトランス):ワニブックス
→スニーカー通販の広告枠が非常に多く、当時ネットがなかった時代に重宝した記憶があります。広告に掲載れるスニーカーは雑誌で発行される大分前の情報なので、そもそも発売される頃には売切れてたw(2013年休刊)
最後に・・・
他にもRECON、SILAS、SUPREMEなどがあったのですが、調べて見たら日本人デザイナーでないので掲載をやめました。
SUPREMEなどは、未だにえらい人気でビックリします。
こうして調査をしていると栄枯盛衰を感じてしまいます。
ノースウェーブ、DCシュー、ノーウェアー、レディーメイドだったり懐かしい響きを多く発見しアパレル業界に限らず、時代の流れは激しいですが、全盛期から十数年たっても愛さているブランドばかりでした。
これからも末永く愛されてるブランドでいてください。
(2021年1月11日追記)裏原宿ブランドが早くちょっと前にあったスニーカーブームの時代のドキュメンタリー映像。スニーカーが異常な値段で取引されていました。
(2022年10月15日追記)せっかくなんでこれらのページをまとめた動画を作ってみました。
※当時の裏原全盛期の裏話がてんこ盛りです。